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TOP2018/10/11-12 ハルビン理系新卒採用レポート

2018/10/11-12 ハルビン理系新卒採用レポート

行って分かった!
中国現地の新卒採用が日本企業とマッチする3つの理由

現地採用のポイントとイベントの実績をご紹介します。

イベントで感じた「親和性」をお伝えします

売り手市場化が叫ばれて久しい新卒採用マーケット。

 

特に、「機電情」学部を中心とした理系人材の採用は多くの企業にとって解決の難しい課題ではないかと思います。

 

企業様によっては、スカウト採用やOBOG訪問を切り口にした採用、大学近くにカフェを構えての母集団形成等、これまでにないユニークで新しい取り組みを始められる企業様も増えてきました。

 

その中で、私たちトライアンフが取り組んでいるのが「中国学生の新卒採用」。日本とは間逆の買い手市場である中国に着目し、留学生の採用はもちろん、中国現地の大学の日本語学部・理系学部で学んでいる学生を採用しに行く「スカウトイベント」を行っています。

 

ただ、いくらお隣の国とはいえ、言葉も違えば文化風土も異なります。採用するにはハードルが高い、とお感じになる企業様も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、「日本企業の新卒採用との親和性」について、10月11日・12日にハルビンで行われた「理系新卒スカウトフェア」を通じて私たちが感じたことをレポートいたします。

 

 

図3
【執筆者】劉 姝(リュウ シュウ)
株式会社トライアンフ
新規ビジネス&コミュニケーション本部 メンバー
明治大学グローバル・ビジネス・スクール ネットワーク理事中国・瀋陽出身。2011年に中国瀋陽理工大学を卒業し、2014年明治大学グローバルビ ジネス研究科に入学。在学中、外国人留学生採用の方法に関する卒業論文で優秀論文賞 を受賞。人事のプロフェッショナルを目指してトライアンフに入社。その後、在日外国 人の就職支援、グローバル人材育成に関わり、2017年から海外採用イベントの企画と運営を担当。

 

▼目次

イベントの概要(参加学生・結果)

1)全体概要

「ハルビン理系新卒スカウトフェア」は、日系企業のお客様にハルビン地域の理系学生を採用いただく目的で企画・実施したものです。

 

ハルビンは中国の北東部にある都市です。日本の北海道くらいの緯度に位置しており、気温は10月時点で10℃を下回っていました。

 

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ハルビンの位置。日本からの距離は3時間ほどです。

 

 

今回のイベントには、ハルビンに位置する4大学より約80名の学生が参加してくれました。4大学とも”国家重点学科”を持つ優秀な理系大学で、今非常に注目されているAI関連でも先進的な研究が行われているハイレベルな大学です。

 

 

9割以上の学生が企業でのインターンシップを経験していたり、6割以上の学生がプログラミング経験やCAD(専門的な設計ができるツール)活用経験を持っていたりと、総じてハイスペックな学生が集まった印象です。日本語は十分に話せくとも、ほぼ全員が英語に明るく、コミュニケーションは問題なく行われていました。

 

学校
 

 

日本からは、電子部品・化学関連のメーカー様3社にご参加いただきました。

 

 

 

2)現地で実施してきたこと

参加いただいた企業の採用ご担当者様には、参加一日目には企業説明と少人数面接(3名ずつ、8ターム)、二日目は個別面接(1 or 2名、9ターム)を行っていただきました。

限られた時間の中ではありますが、一日目の段階で「採用したい」対象を有る程度ピックアップいただき、二日目はマッチングを見極める密度の濃い時間になっていたように思います。

 

 

 

 

3)マッチング実績

現在各企業様にてご検討いただいている最中ですが、1社様では既に3名の学生への内定が提示され、かつ全員から承諾されているに至っています。

 

もう2社様についても3~5名程「最終選考」への候補を絞っていただいており、今後当該学生を日本に招く予定を立てていただいています。

ポイント①:中国現地学生にとっての「日本企業」

少し前、「中国企業が日本の学生に対して非常に高額な初任給を提示し、惹きつけを行っている」というニュースが話題になりましたね。そのため、企画・運営している私たちにとっても、「日本で働くことは中国現地の学生にとってどの程度魅力のあることなのか」は未知数でした。

 

 

しかし、結論から言うと、現地の学生の日本企業人気は非常に高かったです。これには2つの要因があります。

 

 

一つ目は、育成する文化です。中国は、欧米諸国同様、新卒一括採用という考え方がなく、インターンシップ等で実力を身につけることが当たり前です。一方、日本企業は新卒を大切に育てる文化があり、その点を前向きに受け取った学生が多いように感じました。

 

 

二つ目は、日本企業の福利厚生制度の豊かさです。中国全体の平均月給は日本円にすると10万円程度ですが、一流の理系大学を卒業する彼ら・彼女らには非常に高い初任給のオファーが集まります。

 

それでも日本企業が好意的に受け入れられたのは、福利厚生の点で、実収入に大きな差がなかったからです。これは商習慣上の違いですが、中国で提示される初任給は交通費や各種福利等諸々の手当てを全て含んだ額です。一方の日本企業は、交通費や住宅手当、残業手当といった諸手当を除外して提示しています。そのため、数字だけを比較すると感じる差も、実態としてはあまり差がないか、日本企業の条件のほうが良い場合があったのです。

ポイント②:中国現地学生にとっての「日本語」

企業側が海外人材の採用を躊躇する理由として最もよく挙げられるのが、「日本語で円滑にコミュニケーションをとれない」ことへの懸念です。

 

実際、先に述べたとおり、中国現地で熱心に理系の勉強に打ち込んできた今回の参加学生に、日本語を話せる学生は殆どいませんでした。

 

しかし、今回のイベントで複数の学生と話をする中で、学生側は語学について不安を感じていないことが分かりました。日本ほど語学習得に対する抵抗感がなく、入社までの数ヶ月間で習得するモチベーションと自信を持っているのです。

 

就職のために努力をすることは、現地トップクラスの大学に通う学生にとって当たり前なのかもしれません。

ポイント③:中国現地学生にとっての「企業との出会い」

企業数も求職者数も膨大な中国。もちろん日本でいうところの「合同説明会」のようなイベントはありますが、多くはインターネットの求人サイトや知人の紹介、大学に提示された求人一覧より企業を知り、エントリーに至ります。

 

イベントの話題から少し横道にそれますが、大学を訪問すると、以下のような形で立てかけられた求人看板を目にします。選考別に、職務内容と学歴(学士・修士・MBA等)、それぞれの採用人数が明示されているのがお分かりいただけるかと思います。日本の就職活動でも、裏々では「学歴フィルタ」等と呼ばれる採用枠を設けている企業はありますが、中国でははじめからそれが開示されており、逆に言えば、本人によほど高い能力があってもそもそも枠が用意されておらず就職するチャンスすらない、ということがありえます。

 

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求人看板の一例。

 

その点、「企業がスカウトのために大学に来ること」や「専攻や大学レベルの枠組みよりは本人の人物重視」な日本企業の採用スタンスは、現地の学生から非常に前向きに受け入れられていたように思いました。

受け入れ風土醸成は「ステップ」が大事

これまで述べてきたとおり、中国現地の学生は日本企業を非常に前向きに捉えています。マッチする可能性は決して低くなく、このことは参加企業様の選考結果からもご理解いただけるのではないかと思います。

 

 

一方で、外国籍社員の採用に、日本人にはない障壁があることも事実です。例えば査証(ビザ)の手続き。中国現地の人材を採用する場合、申請の複雑さ・難しさに加え、職務内容によっては就労ビザが降りない、ということがあります。また、もっとも大きな問題は「受け入れ体制の構築」です。特に、それまで日本人だけの職場だった場合、外国人社員を受け入れるという心理的なハードルは決して低くはありません。

 

では、どのような企業が外国人の受け入れ体制の構築に成功しているのか。私たちトライアンフが調査したところ、成功企業にはある共通点がありました。それは、外国人採用の「ステップ」です。

 

それまで日本国内だけで採用活動を行ってきた企業の場合、まず①日本への留学経験・日本での職務経験がある人材を中途採用し、次に②日本に来ている留学生を新卒採用、最後に③海外学生を新卒採用する(職務内容によっては日本語を話せるとベター)というプロセスを経た企業は、組織の「許容度」が無理なく高まり、外国人採用の受け入れ風土が醸成されていくようです。

 

ポイントは、ターゲットとする国や地域を限定しておくこと。手前味噌ですが、中国は非常に親和性が高いです。日本からの距離の近さもさることながら、文化や風土、言語に類似しています。かつ、冒頭でお伝えしたように採用が買い手市場、母集団が多いという点でも魅力的です。

私たちトライアンフができること

文系向けも含めると、4度目のイベントとなった今回。「理系」かつ「日本語に明るくない」学生に向けたスカウトフェアは今回が初めてでしたが、新たな発見がたくさんありました。

 

 

中国現地学生の採用については、引き続きさまざまなサービスをご提供してまいります。

 

①企業1社限定で行う単独新卒スカウトフェア
…採用したい人物像、求めるスキル(語学)や専攻、大学レベルに合わせて、中国大学の単独学内イベントをご提案いたします。(文系・理系もご指定いただけます。)

 

②現地学生をご紹介する人材紹介
…日本と異なり、中国の学生には卒業後すぐ入社をする文化はありません。そのため、貴社のご要望にあわせ、2019年入社者、2020年入社者双方をご紹介することができます。

 

③現地学生を日本に呼んでくるインターンシップツアー
…2月中旬~下旬に、現地学生を来日させ、貴社の複数日のインターンシッププログラムに参加させる特別ツアーを企画しています。詳細が決まり次第お知らせします。

 

これらの企画は引き続きお問合せを受け付けております。ご興味があれば是非、私 劉(リュウ 03-5468-6040)まで お問合せください!

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