世界をリードする一流企業から経営と人事を学ぼう The tour of the company discovery with work worth

USAツアーで感じたこと(英語のお話)

みなさんこんにちは。

ここ3回続けて米国カリフォルニア州ベイエリアツアーを通じて感じたことをお話してきました。

 

その後、ニューヨーク、ボストンにも行ってきましたので、今回はそこで感じた英語の話を書きたいと思います。

 

人事の話から少し外れますがご容赦くださいませ。

 

お恥ずかしい話ですが、私は一人でビジネスができる英語力がありません。

ただ持ち前の「なんとかなるさ型行動力」があったので若い頃からどこへでも機会があればどんどん出かけてきましたが、結局なんとかなり、真面目に英語力を磨くことなくこの歳になってしまったわけです。

 

でもちょっと過去の栄光を自慢させていただけば、中学、高校と英語だけは全校で1等賞で、英語のクラスは東大に行った奴らにも唯一負けない授業でした。

中学の時に、ビートルズの歌をほぼ暗記し、原書を仲間と3冊ほど読みまわしたのが、影響しているかもしれません。まあ好きなものこそ何とか、というやつですね。

 

そんな私がなぜ今ビジネス上の英会話に苦労するのか?まあ楽天の三木谷氏のいう文部科学省の陰謀説は置いておいて、やっぱり勉強の仕方は悪かったのでしょう。

ビジネス英語の勉強し直しを心に決めたものの、私は所謂英会話学校のような「教えていただく形式」が続いたためしがありません。

 

50歳からの手習いをどうするか悩んだのですが、たまたま本屋をウロウロしていたときに「グロービッシュ」という言葉を見つけました。

ノンネイティブの人たちが、約1500語でコミュニケーションをとれるようにする、という考え方で大変興味を持ちました。

1500語の単語、語彙、文法であれば確かに初級ですし、楽に問題を解くことができます。

だけども、耳から聞いたり、「さあこれを英語でいいなさい」と口頭で指示されると「うっ」と詰まってしまうことが多いのです。

グロービッシュの考え方は、こういうときでも、すぐに言葉が出てくる(日本語変換しないで)英語の量を増やすことを基本としています。

 

なるほどね、と思い、難しい reading ,hearingを一度捨てて、日常英会話の世界に戻り、基本の単語と言い回しで、日本語を介さず、すぐに英語がでてくる訓練を始めました。

この勉強の成果がどれほどのものかはまたご報告いたします。

 

さて、今更英語の勉強に危機感をもったのは、「日本で入手できる日本語の情報の信頼性」に強く疑問を持つようになったからです。

詳細は避けますが、日本のマスコミの届ける情報は、真実からちょっと外れているものも多く、現地で実際に見たり聞いたりすると驚くことが多かったのです。

 

今回の渡米の最大のお持ち帰りが、これからのビジネスマンは、英語(つまり米国ということでなく、世界の標準語としての)で情報収集できない人のハンディキャップは相当大きなものになるぞ、という実感だったわけです。

2012.09.06 樋口弘和

USAツアーで感じたこと(米国の大学)

みなさんこんにちは。

前回のメルマガでは当社主催米国カリフォルニア州ベイエリアツアーを通じて感じたシリコンバレーのDNAについてお話しました。

 

※前回の内容はこちら
http://www.jinji-triumph98.com/column/20120705.html

今回はアメリカの大学の話です。

 

今回のツアーでは、スタンフォード、UCバークレーを訪問しましたが、それ以前に訪れたUCLA,UCSCも含めて、スタンフォード以外の3校で、合計10名の日本人学生に会ってきました。

 

「米国の強さは、エリート教育にある」とはよく言われることですが、実際にはどうか、というのが今回の訪問でよくわかりました。彼らのバックグラウンドは多様でしたが、まずは、その学費の高さに驚かされました。

興味があったので学費の負担について訊ねると、半数は親掛かりで、残りは自己負担(親、会社への借金や日本での貯金など)だそうです。

 

学位により違いはあるでしょうが、噂に聞く勉強量と難易度はやはり日本の比ではないのは例外なく感じました。

授業1回あたりの読書量が大体本1冊分(200ページ)といわれますから4年間で480冊の専門書を読むわけです。

 

その専攻が何であれ、これだけの知識を半ば強制的に限られた時間で身につけるスキルが仕事に生きないわけはありません。

高度なタイムマネジメントと読解力、もちろん英語力も短期で身につけざるを得ないでしょう。

全員とも日本でいう「大学生活をエンジョイしている」というイメージはありませんでした。

真面目に授業の準備をすれば、そんな時間はないのです。

さらに、授業は読書前提の議論ですから、ここでも論理性やディベート力のような高度なコミュニケーション力と精神力が身につくでしょう。

授業のレベルについて彼らが挙げたのは、教授陣の多様性でした。

例えばUCLAには映画制作を専門にする学部があるのですが、そこの教授は、ハリウッド映画の製作チームのトップだったり、俳優だったりするそうです。

アカデミックな世界にどっぷりつかっているわけではないのです。

学位が上がることが、学生の専門性の向上と同時に、そのままビジネス界の付加価値にも結びついているのだ、ということは本当に驚きで、逆に「日本の大学や授業はなんなのだろう」と考えてしまいました。

最近私が読んだ本、「米国製エリートは本当にすごいのか?」(佐々木紀彦:東洋経済)という本はお薦めです。

※本の詳細はこちら


タイトルを大きく超えて、日米の国家の違いをわかりやすく解説してくれています。

この中で佐々木さんが指摘している両国の大学の違いは、「競争があるかないか」だということです。

競争が学生にも、教授にも、大学にもあることがそのレベルを押し上げているということだと私は理解しました。

私は最近30年ぶりに英語の勉強を再開しました。

過去にあれだけの時間を英語に投入したにも関わらず、この歳で基本を学ばなければいけないのは、「生きた英語を話せる先生が最適な勉強方法をおしえてくれなかった」からではないか、と考えています。

楽天の三木谷さんは、これは学校の問題ではなく、国家戦略のひとつである、とおっしゃっていますが、その意見深く頷いた次第です。

2012.08.02 樋口弘和

USAツアーで感じたこと(シリコンバレーのDNA)

みなさんこんにちは。以前本メルマガでも告知しましたが、
先日当社では米国カリフォルニア州ベイエリアツアーを実施しました。
詳細はこちら

 

その準備の関係もあり、6月は、2回に渡って米国カリフォルニア州ベイエリアに出かけ、
現地でビジネスや学業、あるいは社会的な活動に世界レベルで取り組む方々、
総勢30名ほどにお会いしてきました。

 

通称シリコンバレーと呼ばれるこの地の情熱と知を理解するには、
まずなんと言っても名門スタンフォード大学を理解する必要があると思います。
詳細は割愛しますが、全米有数の資産家スタンフォード氏は、息子の死により、
その莫大な資産を地域に遺したと言われています。

その由来からか、校風は先取の気風に溢れ、イノベーションの源泉になっているように感じます。

 

また同校の教師は卒業生に対しても、企業に属して活躍するだけでなく、
その学びと意欲で自ら起業を促す方が多く、
1939年創業のヒューレット・パッカード社は、正にその草分けです。

今回の訪問では、その出発点となったガレージに立ち寄り、両創業者の執務室も見せてもらいました。

改めてこの手に触れてその質素さとオープン性に偉大さを感じ、HPWAYと呼ばれる経営理念は、
スタンフォード大学の校風がその遺伝子の基だったのだろう、と強く感じました。

校風や理念といったものは、働く人を通して受け継がれます。

 

HPから他社に移った多くのエンジニアやスタッフがその遺伝子ごと、
アップルやグーグルに根付いているように感じるのは、不思議なものでした。

訪問したシリコンバレーのIT企業はとてもオープンでした。
オフィスをキャンパスと呼び、外部者に対してもとてもオープンな会社が多く、
それがまたこの地域の大きな魅力のひとつでした。

スタンフォード大学には門がありませんが、それと同じ気風を感じます。

ただ、昨今の情報漏洩や上場時の企業価値のニュースなどにより、
こうしたオープン性が失われつつあるようにも見受けました。

仕方のないことなのかもしれませんが、そこは少々残念に思いました。

USAツアーの日々の所感はブログにもアップしています。
ぜひご覧ください。

2012.07.05 樋口弘和

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