人事制度設計・組織診断 HOME > コラム > ダイバーシティへの挑戦
皆さんこんにちは。
弊社は、現在働いている仲間が80名ほどの小さな会社なのですが、ひとつの人事制度では運営できないという難しい人事課題に直面しています。
ご存知のように、弊社はクライアントの人事部、総務部に対して、目標達成のための課題解決サービスもしくは、業務オペレーションサービスを提供しています。
昨今の環境の変化もあり、お客様のご要望(ニーズ)がとても早く変わるので、我々自身もそれに応えるべくどんどん変化していかなければなりません。
具体的には、業務代行サービスでは、コストパフォーマンスに対するご要望が年々厳しくなってきています。
熟練度の高いスタッフが十分に関係構築できているお客様と仕事をしているうちは良いのですが、若いスタッフが担当する場合や、担当者が一定期間で替わる場合でも一定の品質でサービスを提供するには、業務の可視化や標準化などが必要です。
そのため、こういうことを専門におこなうスタッフが必要になってきています。
また、コンサルティング領域においては、ハンズオン(常駐型)のご要望が多くなっており、いつもスタッフが足りない状態です。この形態はスタッフの育成や動機付けが難しく、悩ましいです。
このような変化の中では、全スタッフと同じコミュニケーション、育成、評価では通用しません。今後この傾向は更に加速することでしょう。
私が今導入を考えているのは、1年のうちに、1、2ヶ月ほど長期休暇をとれる制度です。
採用をイメージしていただくとわかりやすいと思いますが、弊社の業務代行サービスは、シーズン性があります。オフシーズンは営業活動を主におこなうのですが、両方の業務が得意な人ばかりではありません。
ですから、無理に業務代行サービスの担当者に営業をやらせるのではなく、むしろ、オンシーズンには担当顧客の業務に特化して良いパフォーマンスをあげてもらい、オフシーズンには有給+アルファの休暇で1、2ヶ月休暇をとれるという働き方をしてもらうと面白いだろうなあ、と考えています。
若い世代、特に女性は、時間の使い方に敏感な方が多いので、今の給与、賞与の待遇以上に喜ばれるのではないか、と予測しています。
当社は、若いスタッフ、女性が中心で、彼らの職業観は急速に変わりつつあるので、それにミートした最先端の人事制度を導入していきたいと思い
ます。
2012.02.02 樋口弘和