人事制度設計・組織診断 HOME > コラム > USAツアーで感じたこと(シリコンバレーのDNA)
みなさんこんにちは。以前本メルマガでも告知しましたが、
先日当社では米国カリフォルニア州ベイエリアツアーを実施しました。
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その準備の関係もあり、6月は、2回に渡って米国カリフォルニア州ベイエリアに出かけ、
現地でビジネスや学業、あるいは社会的な活動に世界レベルで取り組む方々、
総勢30名ほどにお会いしてきました。
通称シリコンバレーと呼ばれるこの地の情熱と知を理解するには、
まずなんと言っても名門スタンフォード大学を理解する必要があると思います。
詳細は割愛しますが、全米有数の資産家スタンフォード氏は、息子の死により、
その莫大な資産を地域に遺したと言われています。
その由来からか、校風は先取の気風に溢れ、イノベーションの源泉になっているように感じます。
また同校の教師は卒業生に対しても、企業に属して活躍するだけでなく、
その学びと意欲で自ら起業を促す方が多く、
1939年創業のヒューレット・パッカード社は、正にその草分けです。
今回の訪問では、その出発点となったガレージに立ち寄り、両創業者の執務室も見せてもらいました。
改めてこの手に触れてその質素さとオープン性に偉大さを感じ、HPWAYと呼ばれる経営理念は、
スタンフォード大学の校風がその遺伝子の基だったのだろう、と強く感じました。
校風や理念といったものは、働く人を通して受け継がれます。
HPから他社に移った多くのエンジニアやスタッフがその遺伝子ごと、
アップルやグーグルに根付いているように感じるのは、不思議なものでした。
訪問したシリコンバレーのIT企業はとてもオープンでした。
オフィスをキャンパスと呼び、外部者に対してもとてもオープンな会社が多く、
それがまたこの地域の大きな魅力のひとつでした。
スタンフォード大学には門がありませんが、それと同じ気風を感じます。
ただ、昨今の情報漏洩や上場時の企業価値のニュースなどにより、
こうしたオープン性が失われつつあるようにも見受けました。
仕方のないことなのかもしれませんが、そこは少々残念に思いました。
USAツアーの日々の所感はブログにもアップしています。
ぜひご覧ください。
2012.07.05 樋口弘和